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● 非常持出袋で命は救えない ●
多くの防災パンフレットの表紙にはヘルメットや防空頭巾をかぶり、リュックを背負った家族連れが描かれていて、未だに防災対策の筆頭に挙げられるほどの非常持出袋ですが、自宅が全半壊して立ち入りが困難な状況では、持ち出せる可能性はほとんどありません。
津波やがけ崩れの心配のない私たちの地域では、地震発生前に警戒宣言が発令された場合や有事の際の避難くらいしか、非常持出袋の出番はなく、生死に関わる一刻の猶予もない状況ならば、そんなものの持ち出しにこだわらないで、直ちに逃げるべきでしょう。
つまり、非常持出袋とは必要となる人には持ち出す余裕もなく、安全に持ち出せる人には不必要、というちょっとした悩ましい逆説を抱えているのです。
非常持出用品は避難生活を余儀なくされた場合に支援物資が届けられるまでの間の「避難生活便利グッズ」ですから、なければ不自由するといった程度のものです。市の防災倉庫から各避難所へ物資が届くまでの数時間、他の地域から物資が届くまでの数日間のつなぎの生活物資なのです。ないからといって命を落とすようなものではありません。
非常持出袋は自宅が無事だった人から自宅が崩壊した人へのプレゼント、それに抵抗があるのなら、地域コミュニティ(町内会:自主防等)で管理して、必要になった世帯に配布するといった考え方の転換が必要なのではないでしょうか。
連動型地震での市内の想定被害を単純に町内に当てはめれば、自宅被害による避難世帯数はおおよそ50世帯(国勢調査を参考に1世帯2.5人として換算)になります。これを地域の側で準備することは人的被害を減らすことにもつながるに違いありません。
非常持出袋の用意は自助ではなく共助でという考え方はこの町内では十分可能です。
いずれにせよ、防災対策の第一歩は自宅の耐震性能を知ることであり、老朽化した集合住宅に住んでいて耐震のための対策を取れない場合を除けば、非常持出袋の準備を後回しにすることに何の問題もありませんし、防災対策、即、非常持出袋といった観念は、もう拭い去らなければならないといえるでしょう。
個人で常備すべきもの
避難とは関係なく、家族のひとりひとりに用意すべきものが2種類あります。
 まくら元パック : 就寝時にひとりひとりのまくら元に用意します。
 懐中電灯 世帯用の懐中電灯とは別に用意します。いわば、懐中電灯を探すための懐中電灯で、性能は不問です。
 スリッパ 床に散乱した物、特にガラスでケガをしないようにするためのもので、使い古しの運動靴でもかまいません。
 ホイッスル 建物や家具の下敷きになった場合に居場所を教えるためのもので、大声を出すよりも体力の消耗がありません。
 常時携行パック : 帰宅難民対策です。バッグの片隅に持っていたい物。
 帰宅地図 職場や学校から自宅までの地図のコピー
 携帯ラジオ コンパクトなカード型がbetter。
 お 茶
 ミネラルウォーター
250ccのペットボトル。気休めの量だが無いよりもまし。常時持ち歩くことには500ccは重く、難しいでしょう。発災直後ならばコンビニで調達することも可能かもしれません。
 携行食 キャンディやドロップ、シリアルバーなどコンパクトで高カロリーなもの。
 タオル プレス(圧縮)タオルやバンダナ。日本手拭いもコンパクトで良。
 雨 具 使い捨てのポケット雨具で十分。大型のビニル袋も可。
 懐中電灯 小型の高輝度LEDがコンパクトで点灯時間が長い。長時間歩くことを考えると明るさよりも持続力を重視する必要がある。
  #帰宅困難者についてはこちらのページを参照してください。
世帯で常備すべきもの
 基本はランニングストックです。一ヶ所にまとめてしまい込んでしまうと期限切れの可能性が大。
 家屋が倒壊してしまえば、保管しても意味がないので、まずは「耐震診断」をしましょう。
 常時備蓄品 : 
 水と食糧 災害用として大切に収納しておくよりも備蓄食糧で取り上げたように買置き品として確保し、常に新しいものを使えるような工夫で十分です。
 FMラジオ 携帯用である必要はありませんが、停電対策として乾電池で作動することが最低条件です。クルマのラジオも役に立ちます。わざわざFMとしたのは【コミュニティエフエム】を受信するためです。
 懐中電灯 世帯用としてある程度大型のものと、別に個人用を。 
 予備電池 ラジオや懐中電灯用の予備の乾電池。これもランニングストックしなければ、いざというときに放電していて使い物になりません。
 ポリタンク 断水時に流し台に設置します。運搬用と別にあればさらに便利です。
 救急用品常備薬 これもランニングストック。特に使用期限に注意が必要です。
非常持出袋の置き場所
物の保管は冷暗所と相場が決まっています。自宅倒壊に備えて取り出しやすいようにとクルマや物置、ベランダ等に保管しようという解説をしばしば見聞きしますが、夏場には容易に50度にもなるような場所は、水や食糧、医薬品にとっては過酷過ぎます。
自宅倒壊に備えた(前提とした)非常持ち出し品の準備は、この点でも無意味というわけです。
非常持出袋の中身
上述の通り、非常持出袋の準備にはあまり肯定的ではありませんが、あえて準備するとしたら、3泊程度の小屋泊まりの登山装備を基として考えればいいでしょう。その意味では、市販の非常持出袋はちぐはぐで、あまり勝手のいいものとはいえませんし、ザック自体の容量が小さく、衣類など追加して入れたい物が入りません。
また、エマージェンシーとかサバイバルなんてコトバに踊らされて、あれこれサバイバルツールを買い揃えているひともいます。山奥にひとり取り残されるわけではなく、避難した場所はプライバシーも保てないほどにひとで溢れている体育館であることをお忘れならないように。
当然のことですが、一家にひとつではなく、ひとりにひとつ必要であることもお忘れなく。
  衣  類
 下着 吸汗速乾性素材(ダクロンなど)のものが着替えが出来ない場合でも快適。洗濯してもすぐに乾くし、生乾きで着ても冷たくない。
できれば2日分用意したい(着ている分とは別に)。
 靴下 上と同じ。吸汗速乾性素材が快適。
 長袖シャツ 上と同じ。夏場でも作業用の保護着として準備しておくべき。
 ズボン 厚手で化繊が入っていると乾きが早い。ジーンズはちょっとつらい。
 手袋 軍手は木片のササクレ、熱湯などに無防備なので危険。薄手の作業用皮手袋がよい。水仕事用にゴム手袋も重宝する。
 帽子 汚れた頭を隠すためのもの。好みで選ぶ。
 防寒具 中厚のフリースが軽く、乾きやすい。
 雨具 傘はもちろん必要だが、両手を使うことを考慮して上下セパレートの雨具を用意しておく。防寒着にもなる。防水透湿素材のものが蒸れにくく快適だが、避難のためだけに買うほどでもないかも。
 靴 厚底で、出来ればくるぶしを隠すのもの。ガレキなどで救出作業等を考慮すれば、ミドルカットの軽安全靴がよい。
  装  備
 ザック 町内の最寄の一般避難所は遠くても2km程度であるから、避難のためだけに本格的なものを買うほどでもない。手が空くということがザックの利点だが、なければベビーカーやカート、台車でも構わない。
 水 500mlペットボトルのミネラルウォーターが個人用としては便利。支援物資が手に届くまでのつなぎと考える。量は多いほどいいが、必要量すべてを持参しようと考えるのは無謀過ぎる。
 食糧 支援物資が届くまでのつなぎとして、調理不要で高カロリーの菓子類やシリアル、缶詰でいい。特殊な非常用糧食は案外美味しくない。災害で餓死することはない。
 懐中電灯 小型で構わないが、予備の電池を忘れないこと。
 携帯ラジオ 地元情報を入手するためにFMが聴けるもの。予備電池。
  身の回り品
 洗面用具 トラベルセット、タオル等。石鹸は普通サイズのものを。
 裁縫セット あれば、役に立つこともある。
 防塵ゴーグル
 マスク
地震直後はホコリっぽいので、病気予防のために準備する。花粉症用のもので十分。数日分用意する。
 トイレットペーパー 芯を潰しておくとコンパクトになる。
 メガネ 不要になったものを予備に取っておくと重宝するかもしれない。
   救急用品
 三角巾 大判(105cm角)のものが使い易い。2枚あると便利。
 伸縮包帯 巻き易く、緩みにくい。
 絆創膏 各種サイズ。
 消毒液 清潔な水で洗い流す方法もある。【使用期限に注意】
 常備薬 家庭で使用しているもの。【使用期限に注意】
通院中の場合には、処方箋のコピー。
   貴重品
 預金通帳 コピーでも可。最悪、身分証明で出金可能。
 身分証明書 運転免許証やパスポート、住基カードなどの公的証明。
 健康保険証 コピーでも可。
 現金 多いに越したことのないもの。
 印鑑 本人よりも信頼されているのは何故だ。
   その他
 筆記用具 ボールペンやノートなど。ノートは厚手表紙でリング綴のものが下敷不要で、破り易い。油性ペンがあると水にも強く、太い字が書ける。
 ガムテープ あれば何かと便利。糊残りのしない高級品がいい。
 ラップ 捩って紐にしたり、傷口の保護に用いたり、包帯の代用としたり、皿に被せて皿洗いの手間を省いたり・・・と、様々な活用法がある。
 ビニール袋 大小揃える。厚手大判のものがあると水仕事に利用できる。雨具や防寒具にもなる。あれば、用途は広いが、指定ゴミ袋の影響で入手が難しくなりつつある。
 食器 マグカップやボウル。金属製は割れないが、火傷に注意が必要。
 あかちゃん用品 乳児がいれば、哺乳瓶やミルクなどと、滅菌用品も併せて用意する必要がある。
  無用と思われるもの
 レスキューシート 市販の持出袋にセットされているが、別に山で遭難するわけではないので無用。保温目的ならば、大きなゴミ袋や新聞紙のほうが効果的。袋状のものは密閉性が高く、結露が激しい。吸汗速乾性肌着と併用しないと身体を冷やす原因となるので極めて危険。
 ナイフ マルチツールナイフよりもハサミや缶切りを持っていたほうが使い勝手がいいし、安全。なぜ緊急事態になると急にナイフが必要になると発想するのかが不明。ハサミや缶切りも周りに借りれば済んでしまう。爪切りのほうがトゲ抜き代わりによほど重宝だったりする。
 ロープ 物干し用くらいしか用途が見つからない。
 ロウソク 避難所で裸火の使用は禁止されている。
 ホイッスル 生き埋めになった場合への備えで、避難のための備えではない。
 コンパス(磁石) 方位磁石は地形図とともに使うもので、単に方位がわかっても何の役にも立たない。
 携帯用浄水器 飲用水を持ち運ぶ労力から解放されるような謳い文句だが、実際には、せいぜい入浴剤の入っていない風呂の残り湯程度にしか使えない。水に溶けた有害物質が除去できるわけではないので、確かめるすべもない大半の水は危険と考えるべき。
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