サイトマップへジャンプ
トップページ 今度来る地震の正体 最も身近で最大の凶器とは? 日頃の備えは何をする? いざという時に何をするか 自主防災会の役割 おすすめサイト お問い合わせ
 トップページ日頃の備え防災グッズ&ツール>乾電池
 戻る
非常用備蓄水
概要
近ごろは、どれを選べばいいのか迷うほどに乾電池の種類は増えています。
かつては、赤いマンガン電池が普通で、黒い電池は高級品、金色をしたアルカリ電池はさらに高級品というイメージ(?)もありましたが、乾電池の用途が時代とともに様変わりして大電流を要求する機器が増え、アルカリ乾電池が主要な位置を占めている感があります(用途が違うから関係ないんですがね)。
そんな中で、アルカリ電池の次世代としてオキシライド電池(panasonic)が登場しましたが、機器との適応性に難があるようです。同様に次世代電池としてデジタルカメラ専用のニッケル電池やリチウム電池が登場していて、いずれも高出力・長寿命を売りにしています。
このような使い捨ての電池を一次電池と呼びます。

充電が可能な電池(二次電池)ではニッカド電池のデメリット(有害なカドミウム使用、著しい自己放電)を克服したニッケル水素充電池が登場し、特に『eneloop』(サンヨー)は、自己放電が特に少なく、従来のニッケル水素充電池よりも容量は少ないものの継ぎ足し充電ができるなど、アルカリ電池感覚で使用できることで、急速に普及しています。
裏を返せば、それ以前のニッケル水素充電池は大容量であるが、自己放電が著しく、記憶効果(電池を使い切ってしまわないと十分な充電が出来ない)という見逃せない短所を抱えているということでもあります。
当然のようにパナソニックが追随して同様の製品(ペットネームなし)を発売していますが、「エネループ」が「ニッ水」の代名詞になるほどの販売量で、知名度が不足していて、それほど安くはありません。
ちなみにSONYには『CycleEnergy』というものがありますが『eneloop』のOEM製品です。

以下は、電池の種類と特徴(単三乾電池で比較)。
種 別 / 単 価 公称電圧(初期電圧) 特  徴
マンガン電池
単三電池1本当たり
 (53円:黒パナ)
1.5V(1.6V) 容量は少ないが、休ませると回復する特徴があり、少量の電流を連続して必要な機器(時計)や、使用時間が短い機器(ガスの点火、ドアチャイムなど)に向いている。
大電流を必要とする機器に使用した場合にはアルカリ電池の1/4〜1/5程度しか持たない。
アルカリ電池
 (82円:金パナ)
1.5V(1.6V) マンガン電池よりも大容量で電圧低下が少なく、大電流で連続して使う機器に向いている。
オキシライド電池
 (107円)
1.5V(1.7V) アルカリ電池よりもさらに大きな電流を取り出せるが、初期電圧が高いため、機器の不具合の原因になることがある。
ニッケル水素充電池
 (10円)
1.2V(1.4V) オキシライド電池よりもさらに大きな電流を安定的に取り出せ、充電して繰り返し使えるので経済的。電圧は低い。過放電(使い切る)すると一気に寿命が縮まる。
リチウム電池
 (400円)
1.5V(1.6V) 単3・単4サイズが富士フィルムから発売されているだけ。10年以上の長期保存ができる。高出力・大容量な上、低温に強い、軽いなど、他の乾電池にない特徴を備えている。
単価比較について:
マンガンとアルカリ(代表的な『黒パナ』『金パナ』)、オキシライド電池は近所の量販店での単三12本入ブリスターパックでの価格を本数で除した。
ニッケル水素電池は急速充電器付単三4本セットの価格を本数で除し、さらに充電回数を100回(公称約1000回だから、激しく辛め)として除した。
デジカメ用を謳った高性能アルカリ電池が各社から発売されていて、それなりの高性能のようですが、価格に見合った性能かという点では悩ましいようです。
所持できるのが1セットだけという条件(例えば、徒歩帰宅用)であれば、高性能アルカリ電池よりもさらに高性能(ただし高価)なリチウム電池が保存期間、容量、重量といった面で圧倒的な優位性を発揮します。
使用推奨期限
マンガン電池やアルカリ電池など充電のできない電池(一次電池)には「使用推奨期限」が印字されています。食品の「賞味期限」と同じで、これを過ぎると使えなくなるというものではなく、本来の性能は保証できないというだけのものです。電池は「なま物」なんですね。
「使用推奨期限」の表示方法は2通りありますが、どちらも月-年の順になっています。

例:  『03-2012』  ・ 『03-12』   : どちらも2012年3月

JIS規格は「製造から2年」を使用推奨期限としているようですが、ほとんどのメーカーのアルカリ電池の性能は高く、「製造から5年」を使用推奨期限としており、しまい込んでおくことの多い防災用として、大きなアドバンテージ(優位性)を持っています。
充電池には充放電を繰り返すためのものですので、使用推奨期限はありません。
保管場所
冷暗所。冷蔵庫で保存するとイイ!(冷たくて暗いから)というハナシがありますが、電池が結露して外装や接点を傷めたりするので、本末転倒です。
化学反応を遅らせ、自己放電を抑える意味はあるのですが、無駄な努力に近いでしょう。
これとは逆に、高温・高湿、直射日光のあたる場所での保管は、寿命を短くするだけでなく、破裂・液漏れを起こす恐れがあるので厳禁です。
液漏れで機器を傷めないために、しばらく使用しないときには電池は取り出して、保管ケースに入れておく必要がありますが、ニッケル水素電池の場合、特に過放電を防ぐという点でも大きな意味があります。
用途と用法
防災用の機器は基本的にはアルカリ乾電池ですべてOKという感じです。使用推奨期限を考慮するとマンガン電池のコスト面での優位性などほとんどないでしょう。
普段使いを兼ねるのならば eneloop を、長期保管用ならばアルカリ乾電池ということになります。
オキシライド電池は、高い電圧を必要とする機器が見当たらないため、防災用品には不向きのようです。高出力LED式ライトに限っていえば、オキシライド電池が連続点灯に適しているはずですが、DCコンバータ制御のライトではメリットが体感できるほどのものではないようです。
使用例 マンガン電池 アルカリ電池 ニッケル水素電池 オキシライド電池
 携帯ラジオ
 豆球式ライト
 LED式ライト
*短時間の点灯の繰り返しならば回復力があるので明るさが回復することもあります。
ニッケル水素電池は電気がなくなるまで使ってしまう(過放電)と再使用(充電のことです)できなくなるという特徴(欠点)があります。
デジタル製品に使用する場合は機器の側で電池切れ警告や電源が切れる(入らない)など、知らないうちに過放電を避けることが出来ていますので、問題はありません。
ラジオや豆球式ライトにはそのような制御装置がついていないので、消し忘れて放置することは即、致命傷を与えることになります。早め早めの充電が電池の寿命を延ばします。
その点にさえ注意すれば、アルカリ電池以上の高出力を長時間、安定して取り出すことができるので、ラジオや豆球式ライトに向いており、特に電流制御されたLEDライトには最適です。
サイズと呼び方
輸入品のパッケージなどには「2AA」とか「1AAA」という表示がされています。
それぞれ「単三2本」「単四1本」という意味です。
単四1本だろうと大きさだけで早合点して買ってしまって、
日本での
一般的呼称
アメリカでの
一般的呼称
JIS(日本)
IEC(国際規格)
寸法
(高さ/直径)
単1形 D R20 61.5 / 34.2
単2形 C R14 50.0 / 26.2
単3形 AA R6 50.5 / 14.5
単4形 AAA R03 44.5 / 10.5
単5形 N R1 30.2 / 12.0
いざ電池交換しようと分解してみたら、ボタン電池が4つも転がり出てきた・・・なんてことのないように、米国の呼称くらい覚えておいた方がよいでしょう。
JIS・IECの呼称はあまり縁のない文字列ですが、製品番号に記載されています。
なお、マンガン電池には青、赤、黒の3色があり、黒が最も高性能(大容量)です。青色が売られているところを見かけることはありませんが、ごくまれにリモコンなどの附属電池として見ることがあります。アルカリ電池は金色をしています。

参考:主な乾電池の重量
サイズ マンガン乾電池 アルカリ乾電池 ニッケル水素電池 リチウム電池
単一 105g 135〜140g
単二 52〜55g 65〜69g
単三 17.5〜19g 23.5g 27〜29g 14g
単四 9g 11.4g 13g 7.5g

小は大を兼ねる
単三電池を単一・単二として使うための変換ケース(スペーサー)が売られています。100円ショップでも見かけます。非常用のストックとして電池を買い揃えるのならば、電池の種類を極力少なくして、変換ケースにより汎用性を高めるというのはよい方法です。
もちろん、変換できるのはサイズだけ。電池の容量が増えるわけなどないので、一時しのぎの代替品に過ぎませんが、全く機器が使えないよりは全然マシです。
充電池であれば、充電さえすれば継続して使用することができるため、さらに便利に経済的に使用できます。
eneloop などはこうした使用を前提としていて電池サイズは単三と単四のみで、単一単二使用のために専用スペーサーを用意しています。
特殊な電池
代表的なものはリチウム電池です。各種ボタン電池やカメラ用乾電池。特にカメラ用に広く使用されている『CR123A』は軽量・高出力で、LEDライトでもしばしば使用されています。
リチウム電池は特殊な形状をしていて代替品がないので、それ専用に買い置きをしておく必要があります。幸いにもリチウム電池は自己放電が少なく、保存期間がアルカリ電池の2〜3倍の10年以上あります。長期保存という点では圧倒的に優位ですが、電池自体が高い(CR123Aは2個入で1000円以上)のが難点です。
単三サイズと単四サイズが、唯一、富士フィルムから発売されています(ただし、1.5V)。
また、流通量や売っている場所がフツーの乾電池ほど多くないので、発災後の入手は難しくなることも考えられます。
防災用にこれらの電池しか使用出来ない機器(タクティカルライトのほか、一部の「防災ラジオ」で使用されているようです)は、調達の難しさをを考慮して、予備の電池をなるべく多く備蓄しておくべきかもしれません。

さらに特殊な電池として、携帯やデジカメ用として身近になってはいても汎用品としては出回っていない充電可能なリチウム電池があります。
一次リチウム電池が高価なため、触手を伸ばしたくなりますが、電流の管理がデリケートで、過充電や過負荷時に破裂や発火するといった「特性」をよく理解しておかなければなりません。使用を推奨する機器と専用充電器以外では使用してはいけません。
充放電制御回路を搭載している("Protected"の記載がある)ものとそうでないものがあり、後者は制御回路のスペース分、一般的に高容量で安価になっています。
安価な高出力LEDライト(=電流制御がされていない)に使用することは極めて危険です。
100円ショップの乾電池
その価格から「安かろう悪かろう」の印象が否めないので、触手を伸ばせない方が多いかもしれません。
しかし、仮に出力性能が半分だったとしても、価格が1/3、1/4ですから費用対効果からすれば、選択の余地は十分にあります。考慮しなければならないのが「使用推奨期限」で、これが長ければ、もちろん『買い』です。
あとは、ブランドに対する信頼性ということになりますが・・・。(続く・・・)
 戻る
Copyright(C) 2003-2007 Ikeura bousai net. All Rights Reserved.