
家財の転倒防止策がされていない大きな理由にインテリアの美観を損ねることがあることは、東京消防庁の行なった「家具類の転倒・落下防止対策に関する総合結果」からもはっきりと裏付けられています。
実際のところ、いくら地震対策とはいえ、家具や電化製品に無骨な器具や金具を取り付けることには、かなりの抵抗感があります。
また、賃貸住宅では壁面などにネジ穴などの傷をつけることが退去時に多額の修繕費を請求されることにもつながりかねず、二の足を踏まざるを得ません。
見てくれがよく、壁にも家具にも傷をつけず・安価で・簡単な・転倒防止策。そんな理想的な方法があれば、転倒防止策は一気に進むものと思われますが、市販の転倒防止器具には及第点を与えられるような物は見当たりません。 |
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いまさら云うまでもなく、
1 家財の転倒による負傷や圧死の防止(最優先)
2 脱出経路の確保
そして・・・
3 「後片付け」の手間を省く
些細なことのようですが、発災後の時間の多くを奪うわずらわしい大仕事を事前に削減しておくことは大切です。
特に防災活動に携わる者には、ケガの危険性のない背の低い家具や固定した家具の扉や引出しに対策を施すことは、その後の行動を続けるためには軽視できない事前の対策です。 |
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東京消防庁によって行なわれた実験では、市販の転倒防止器具は商品の宣伝文句とは大きく異なり惨憺たる結果となっています。床・壁・天井などの条件は実際の住居よりも良い条件であると考えられるため、実際の家庭での性能はさらに低くなると理解するべきかもしれません。 |
特に最近ホームセンターでも良く見かけるゲル状マットは、手軽で家具や建物に傷をつけることがありませんが、実験結果からはその効果はなく、しかも耐用年数は6・7年と短く、単品で使用すべきものではないことがわかります。
ポール式(天井突っ張り棒)も同様に単品での効果はなく、マットやストッパーとの併用で初めて効果が得られます。
ただし、実験は天井の強度が十分に確保されている点が実際の住宅とは大きく異なり、不安は残ります。
一方、L字金具を用いる場合にも家具の下部の固定が欠かせないようです。
上記の実験は阪神淡路大震災の揺れを再現して行なわれていますが、私たちが迎える地震はそれとは異なる揺れ方をすることから、少なくとも震度6弱程度ではロッキングしない程度の性能が必要になります。 |
| 以下は、東京消防庁の結果報告をまとめたものです。 |
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