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これが町内にあるハソリ。同じのものが3つあります。
ちなみにかまど(くど)は手製で、KSさんが「俺が新家(しんや:所帯を持って分家になること;三河弁)に出たころに作った」と話していたので、昭和28年頃の作でしょう。ハソリ本体は戦前からあったという説や戦時中に供出して戦後に買い直したという説もあります。
いずれにせよ、半世紀前から使われ続けてきた年代物です。
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| □使用風景 |
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最近のハソリはアルミの鍋にステンレスのかまど、プロパンや灯油のバーナーで煮炊きするので、手間もかからず、きれいで後始末も簡単だ。町内のそれといったら、重いわ、煙いわ、火力調整が難しいわ。使い終われば鍋裏のスス落しは大変だわ、といった具合で効率面だけで考えれば良いところなどない。
それでもこれを使い続けるのは、予算がないからなのではなく、大勢で火を囲み、木を燃やし、煙に涙することにこそハソリの存在意義があるから。
ハソリは煮炊きの道具ではなく、「コミュニケーションツール」なのだ。 |
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はそり考:
主要な検索エンジンで「ハソリ」と検索するとどういう訳かこのサイトが上位に挙げられてしまう(笑)。「地震防災」だの「自主防災」だのいう検索語句よりもはるかに上位に...(泣)。
きっと何かの会議で「・・ハソリ・・」なんて耳慣れぬコトバにその場はわかったような顔で相槌して、帰ってきてあわてて調べてみたんだろうな。でも、納得のいく文も画像もどこにも見つからない・・・。
そして、雪遊びの思い出や汁椀のカタログを経て、このサイトの 【】じぞうまつり2【】 なんてアーカイブにたどり着いたに違いない。しかし、画像は小さく、いまいち、ハソリがなんであるかがわからない。そんなみなさんの欲求不満を解消すべくこのページは生み出されたのであった・・・。
あれこれと調べてみた(といってもネットの中で)。すると、この「ハソリ」という言葉が載っているサイトはほとんど愛知(尾張・西三河)岐阜(南濃)三重(北勢)の東海地方で、この地方の方言であるらしいことがわかった。しかも、半ば民俗博物館級(実際に博物館に陳列されているハソリがある)の死語に近いらしい。全国的には平釜とか大鍋と呼んでいるらしいのだが、どのくらい大きいのかが言い表せないので、ひとによってはコンロの上に載る程度の大きさを想像してしまうかもしれない。その意味で「ハソリ」という呼び方は、そんな勘違い、言葉の行き違いを防ぐためにも有効なコトバだろう。
「ハソリ」は、器の世界では「端反」(はぞり、はしぞり)という縁の形状を表す用語として使われているようだが、私たちが使っている「ハソリ」も同じような形状をしているので言葉の産まれはきっとそのあたりからにちがいない。
使われ方はどこも似たようなもので、大勢の集まる祭りごとや法事などに使われ、地域での共同持ちや寺社などが保有することが多かったようである。
ところで給食施設などで似たようなものがあって、それは回転釜と呼ばれている。ハンドルを回すと釜が傾き「回転」するからなのだが、上に載っているのはまさしく「大鍋」であり、「ハソリ」である。しかし、厨房では「平釜」であり、けっして「大鍋」、まして「ハソリ」なんて呼ばれることはない。
「お鍋」「お釜」の境界線って、どこなんだろうねえ。(←深読み無用。)
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