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● 地震後の電気の取り扱い  ●
地震火災の火元は、台所にあると思われがちですが、阪神淡路大震災の出火原因を見る限り、最も注意しなければならないのは、ふだん身の回りで使用している電化製品であることがわかります。
例えば、【地震時における出火防止対策のあり方に関する調査検討報告書】によれば、「電気による発熱体」による出火が最も多く、その発生時刻も地震後数日過ぎてからの発生例が指摘され、地震後の各家庭での電気の管理、特に停電時の電気の管理が地域の安全のためにも重要だということがわかります。

= 参考 「国民の保護に関する基本指針」に出てくるキーワード:”自主防災組織” =
大地震が発生した場合に電力会社が送電を停止することはありません。インターネットと同様に代替ルートにより電気は供給され続けるのが特徴です。電線が切れた場合や変電施設の故障を除けば、電気を使用できる可能性は非常に大きいといえそうです。災害後の復旧体制が整えられていることもあり、長期に渡る不自由さはないということです。
しかし、その利便性の反面、電気を使用する側、つまり、それぞれの契約者(世帯)は多くの注意を払わなければなりません。

切れた電線は危険
切れて垂れ下がった電線は通行の障害になるだけばかりでなく、感電の危険性があり、不用意に近づくこと、触ることは危険です。シロウトにできることはせいぜい周囲に近づかないように呼びかけて、中部電力に連絡することくらいです。
ただし、電話が繋がりにくいことはいうまでもありません。
最寄の連絡先 : 中部電力 安城サービスステーション 0566−76−2145

電化製品はどれも発火源
家具の転倒防止を徹底していたとしても、多くの生活用品は部屋のいたるところに散乱してしまうでしょう。ふだん、コンセントに挿したままの電気器具も例外なく、あちこちに転がり落ちます。らんごくな(三河弁:取り散らかしてゴチャゴチャな様)部屋の何の下敷きになっているのかさえ、見当もつきません。
通電していても、停電していたらなおさら、一度ブレーカーを落として、家中のコンセントを抜く用心深さが必要です。
もし、柱や壁に亀裂などがあって、すべてのコンセントからプラグを抜いてもブレーカーが戻らないとしたら、配線自体に損傷がある恐れがあります。これは、専門家に任せるほかありません。
地震発生時の対応
隣り近所も停電している場合。
漏電ブレーカーを落とし、すべてのコンセントからプラグを抜いておく。
【停電復旧後は下記に準じた対処を行なう】
自宅だけが停電している場合。
すべてのコンセントからプラグを抜く。
配線用遮断器をすべてOFFにする。
漏電ブレーカーを戻す(ONにする)。電気メータが動いていないことを確認しておく。
再びブレーカーが落ちれば、ブレーカーが損傷。
【個人では対処できないので業者に連絡をする】
配線用遮断器をひとつずつ順にONにする。電気メータが動いたら、配線の漏電が疑われるので、その回線は使用しない(*)。
ブレーカーが落ちれば、深刻な漏電(屋内配線のショート)がある。
ただし、その回線を除けば、取り合えず電気の使用は可能。
【個人では対処できないので業者に連絡をする】
*直付けのエアコン、温水器等で待機電流があるものは除く。
分電盤に異常がなかったら
コンセントにひとつずつプラグを挿す。電気メータが動いたり、ブレーカーが落ちれば、その製品が漏電の原因。
 

感震ブレーカー
ところで、地震動を感知して遮断するブレーカーがあります。簡単なものでは、ブレーカーのレバーにオモリを取り付けて遮断させてしまおうという「防災グッズ」も見かけます。
地震発生と同時に積極的に停電状態を作るこれらの装置は、留守時の電気火災を防ぐという点では理にかなっていますが、夜間の在宅時には地震発生と同時に真っ暗闇が作られることになり、その結果、初期行動を著しく制限することになります。
設置した場合には、停電時に点灯する非常用電灯を設置したり、懐中電灯等を手元に常備する必要があり、単独での使用はむしろ危険です。

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